死んだ瞳の綺麗な人間
あっこの二人
あたしの
前の席の人だ。

「椎さん。
全員集まりました。」

「分かった。
すぐ行くから
並んでろ。」

「分かりましたっ
失礼しますっ」

そう言いながら
二人は
頭を下げ
扉を閉めた。

「星羅。
今から
みんなに
星羅を紹介する。」

「分かった。」

「よし。
みんな行くぞ。」

そう椎が言って
みんなが
椎の後ろに続き
部屋を出る。

部屋を出ると
そこには
色とりどりの
不良様たち。

何か懐かしいな。

この感じ。

「今日は
お前達に
紹介したい奴がいる。」

椎が
上から
下の人達を
見ながら言う。

堂々としている椎。

そして
そんな椎を
真ん中に
並んでいる
幹部のみんな。

カッコいい。

《夢龍》も
そのまま。

あの頃のまま。

人が
変わってるだけで
他は
あの頃のまま…

何にも
変わっていない。

「紹介したい人って
そこに居る
女ですか?」

「そうだ。
名前は
菅原星羅。
こいつを
姫にしようと思う。」




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