死んだ瞳の綺麗な人間
この少し重い空気を
消すように
夏希が
自己紹介を始めた。

「次は僕ねー!!
知ってるだろうけど
僕は
《夢龍》幹部の
結城夏希っ!!
二年だよっ」

夏希は
二年かあー

じゃあ
あたしと一緒だっ!!

「あたしも
二年だよっ!!
なん組っ!?」

「雅也さんのクラスで
2年S組だよっ!!!」

うっそおおおー!!!

「あたしもおーっ!!
一緒だねっ!!」

「俺も一応幹部。
ついでに
俺も
同じクラスだからな。」

「空也もっ!!
あっ!!
でも二人とも
朝教室に
居なかったじゃんっ!!」

「そりゃそうだよ。
だって僕は
屋上にいたし
空也はナ「バカ夏希っ!!言うなっ!!」

言うな?

「言うなって何が?」

「は?へ?
それは
…ね、ね、寝坊したんだよっ!!
でも、この年で
寝坊とか
ハズイからなっ
言うなって事だっ!!
まあ
言っちゃったけどなっ!!
ははははは」

と、言いながら
明後日の方を向いて
笑っている。

それを見て
笑いを
堪えるみんな。

さっきも
こんな感じに
なったよーな
ならなかったよーな。

まあ
いっか。

「そうなんだ。
これからは
寝坊しない用にしようね。
空也。」

「あ~」



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