死んだ瞳の綺麗な人間
あたしは
ゆっくり
女に近付く…

そして言う。

「今日だけは
見逃してやる。
だけど
次、こんな事してみろ。
テメェーらも
おんなじ目に合わせて殺るからな。」

『ひぃーぃっ』

「それと
今日の事は
誰にも言うじゃねーぞ。
言ったら、
分かってるだろーな」

そう言うあたしに
首を縦に振る
女達…

それを
確認して
あたしは
その場を去った。

そして
車まで急いだ。

あっそうだっ

あいつらの
後処理忘れてたよ。

朔ちゃんに
頼むか…

あたしは
朔ちゃんに
電話をした。

「もしもし?
朔ちゃん?」

「あ~どうした?」

「すこーし
訳有りで暴れて
体育館裏に
負傷者
約十五名。
よろしく。」

そう言って切った。

だって
絶対に
うるさいからねっ

それより
急がないとっ

あっ
車見っけっ

「ごめーん
みんなっ」

そう言って
車に乗ったあたし。

何か言いたげに
見つめて来るみんな。

だけど
あたしは
気付かない振り。

だって
めんどくさいもんねっ

「よしっ
椎っみんなっ
早く倉庫行こうっ」

「あ~
話し後で聞かせろよ。
和馬。」

「了解。
重、出せ。」

「はい。」

そう言って
車は
倉庫に向かって
走り出した。



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