死んだ瞳の綺麗な人間
まだ
星羅には
言っていない。

言って
不安に
させたくないからだ。

「和馬。
何か分かった事
あるか?」

「それが
分からない。
相手もかなりの
やり手だな。」

「そうか。」

「どうするんだ?」

空也が聞いてきた。

どうするも何も

「相手の事が
何も分からないんだ。
下手に
手出しも出来ない。」

「そうだな。」

でもこのまま
殺られっぱなしも
俺の気がすまない。

和馬よりも
ハッキングを
得意とする
あの人なら
何か分かるかもしれない。

しょうがねー

あの人に頼もう。

でも
今あの二人は
海外だったな。

たしか
帰って来るのは
月曜日。

月曜日は
一学期の
修了式だけだ。

すぐに終わる。

その後に
事情を話し
呼べばいいだろう。



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