死んだ瞳の綺麗な人間
二人にも
電話しねーとな。

《♪~♪~♪》

「もしもし櫂か?」

「あ~
朔人、動き出したぞ。」

そう言うと
朔人も少し動揺しながら

「そうか」

と、言った。

「あ~
今から《夢龍》の倉庫まで
来れるか?」

「当たり前だ。
星羅のためだ。
何があっても行く。」

本当
朔人は
変わんねーな。

「じゃあ
すぐに来いよ。
雅也も大丈夫か?」

「雅也も俺と一緒だからな。
何があっても
絶対に行く。」

雅也も
変わってねーな。

星羅の事になると
二人とも
まるで
別人だよな。

「俺と凪も
今から行くから
早く着いたら
外で待っててくれ。」

「了解」

そして
電話を切った。

「凪行くぞ。」

「あ~」

「じいや。
いきなりで悪いんだけど
家じゃなくて
《夢龍》の倉庫に
行ってくれ。」

「分かりました。」

俺達は
倉庫まで急いだ。

あっ
夢ちゃんに
メールしとかねーとな。

《トラブルが発生
帰り遅くなるかも~》

送信と。

「凪も杏に
メールでもしとけ。」

「言われる前に
してある。」

はやっ

さすがは凪。

抜かりはないな。




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