七転び…八起き?
ガン、と『嵐蝶』は地面を蹴った
「お前が『舞姫』と戦り合うなんて100万年早いわ。俺で十分やっつーねん。」
一歩、『嵐蝶』は前に出た
…やっぱり、コイツは『舞姫』を守ろうとしてる
「なぁ!何でお前が振りなんてして、ヤクザに追われてんのか知らねぇけどさ!何か事情があるなら、協力するぜ?」
『舞姫』は目を丸くした
…ヤクザは彼女を追ってるんだ
なら、何か事情があるはず…
「うっさいな!黙れや!」
『嵐蝶』が構える
めんどくさいけど、とりあえずコイツを黙らした方がいいよな
さっきからうっせぇしな…コイツ
私は咄嗟に構える
すると、『嵐蝶』は一気に間合いを詰めてきた
「待って!!」