七転び…八起き?
拓人さんの願いに、日向さんは「当たり前だ。」と頷いた
「あまりに大人数でも邪魔なだけだ。この作戦は俺達だけで行う。」
さすが日向さん
見るからに戦略家っぽいもんなぁ…
「あ、そうだ!」
大事なこと忘れてた!
「あんたの名前何?」
私の問に、『舞姫』は目を丸くした
「いや、だって『舞姫』じゃねぇし…知っとかないと不便だろ?」
実際、他人を『舞姫』と呼ぶのはちょっと慣れない
「…加恋。」
ポソリと呟いた彼女
「そっか。よろしく、加恋さん!」
差し伸べたその手を
加恋さんは握ってくれた