七転び…八起き?



言葉の途中で



隣のヤクザがこれまた華麗にぶっ飛んだ



「ゴチャゴチャうっせぇんだよ。」


そのヤクザがいた場所に、何故か君臨している日向さん


「世間話は後でやれ。とりあえずUSBどこだよ?」


「USB?まさか…この前『嵐蝶』が盗んだやつかいーーブフゥ!!」


えげつない音が鳴ったと思ったら


私の目の前で、そのヤクザが漫画のように飛んでいく


「チッ、使えねぇ部下だな…。1から探すしかないか。」



そう結論づけた日向さんは、溜め息をつきながら進んでいく


…溜め息つきたいの、こっちなんですけど…


ハァ、と大きな溜め息をついて



私と拓人さんは日向さんの後を追う


「もしかして…。」


「これって…。」


「「俺ら…要らないんじゃ…。」」


そんな私達の呟きと


「敵襲ー!」と言う叫びは同時に響いた












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