七転び…八起き?
「は?」と首を傾げるヤンキーを無視して、俺は智を呼んだ
「あのUSBってお前が持ってたよな?コイツ等のものかもしんねーから、ちょっと見せろ。」
「ちょ、わかった!確かポケットに…。」
智が探し始めると、他の奴らも様子を伺う為に動きを止める
これでUSBが一致すれば、拾った過程を説明してとりあえず帰ってもらおう
総長の件は知らないが、とりあえずどっか行ってもらおう
旅先で喧嘩なんてバレたら、後からめんどくさい展開になるのは目に見えているのだから…
「…あれ?」
智は一度首を傾げると、ポケットを全部出し、最終的には鞄をすべてひっくり返し始めた
「…無い。」