七転び…八起き?
豪快にぶっ飛んだ智を瀬那が追い掛ける
「ちょ、霧也!やりすぎだって!!」
「悪い悪い。まさかそこまで飛ぶとは思ってなくてさ。」
いや、これも計算内だろ
笑顔でしらばっくれる霧也に改めて身震いした
「で?どこで無くしたか覚えてるだろうな?」
「梅田まで何!?これ以上智を虐めないでー!!」
まるで瀬那は智の母親だな
そう言える位、「キャー!」と気持ち悪い悲鳴あげながら必死に智を護っていた
「で、結局どうすんねんお前ら。」
「…。」
ヤンキーの問いに、俺は頭を抱えた
喧嘩しても意味が無い
第一、そのUSBだってコイツ等の物だと証明された訳じゃない
それに総長なんて知らねーし
チッ、と舌打ちをついた瞬間
「みーつけたでー。」