七転び…八起き?
「仲間…?」ヤクザの言葉に俺は首を傾げた
…おかしい、何回数えても人数は合ってる
「…これで全員だけど。」
「はぁ?とぼけんなやボケが。俺らはな、お前らが今着てる制服のガキんちょが組に乗り込んできてるって報告受けとんじゃ。」
「…桜欄の制服を…?」
と、いうことは
『嵐蝶』の総長を攫ったのと、同一人物か…?
「ちょーど『嵐蝶』もおるみたいやし…お前ら人質にとれば、全部解決やろ?」
「は?」
「ちょ、え?」
戸惑う俺達を無視して
ヤクザは拳をボキッと鳴らしながら間合いを詰めてくる
「ちょ、どうなってんだよ帆志!」
「いやだから知らねーって言ってんだろ!!」
「あれだな…つまり、俺達の敵はヤクザに切り替わった、てことか。」
「冷静に解釈するな梅田!!!」
そんな言い争いをしている間にも
俺達の喧嘩は始まった