七転び…八起き?
まさかのファインプレー
「うわぁ…いかにもボスが居そうな扉だな。」
目の前に佇む巨大な扉を見上げながら、私はつい言葉を漏らした
「分かりやすくて有難いな。」
「日本人って単純やからな。」
本当、変なとこ律儀で助かるよな
こんなの、自分の居場所をわかり易く述べてくれているのと変わらない
「てか今思ったんだけどさ、USB見つからなくてもまた新しくその機密を盗めばいいんじゃね?」
「あー確かに!
あ!けど、俺達USBとか持ってねぇよ日向さん!」
「んなのそこら辺に落ちてるやつデータ消して使えばいいだろ。」
た、確かに!!
クソ…なら今までの私達の苦労は一体…!?
どんだけ走り回ってどんだけの屍を超えてきたと…!!
「ま、とりあえず入るか。」
ガチャリと日向さんは普通に扉を開ける
ダダダダーー