七転び…八起き?
「あーもう帰んのか。」
新幹線の窓から外を眺めながら、智はそうため息をついた
「まぁしょせん修学旅行だ。」
「てか俺ら、せっかく京都に来たのに喧嘩しかしてなくね?」
確かに瀬那の言う通り
昨日いきなりヤンキーに喧嘩ふっかけられ
更にはヤクザも乱入
とりあえず戦ってたら耳に届いたサイレン
その瞬間、俺達の脳裏に浮かんだのは魔王と化した担任、里中の姿
その恐怖から逃れる為に全力で逃げ去ったおかげで、何とか警察にバレずに今日、俺達は新幹線へと辿りつけた
「どうしよう…帰ったらサトちゃんが仁王立ちで待ってたら…。」
「そん時は智を犠牲にして逃げるだけだ。」
「右に同じ。」
「えぇぇぇぇ!?ちょ、梅田、霧也が言うと冗談に聞こえないんですけどー!!」