七転び…八起き?
「とうとう明日卒業か~。」
空を見上げながら、智はそう呟いた
「それ今日何回目?」
「いや鬱陶しがらないで霧也。俺そんなに言ってた…?」
「式の予行中も言ってたろ。」
ボロクソに言われた智は、口を尖らせた
「だって、こうしてんのも明日で最後だぜ?」
智の言う通り
明日は桜欄学園の卒業式
卒業予定者である俺達は、明日でみんなバラバラになる
「しょうがねぇだろ。人生なんてそんなもんだ。」
「何で梅田はそんな冷めてんだよ?」