七転び…八起き?
「梅田…。」
梅田も隣で辺りを見渡す。
「もしアイツがいたら…智以上に騒いでたんだろうな。」
梅田の言う通りだ
もしアイツが、まだ桜欄にいたら
きっと、止められないくらい騒いでいただろう
「本当は、祐希と一緒に来たかったんじゃねぇの?」
梅田の言葉に俺は何も言えなかった。
今、こうして梅田と話せてるのはアイツのおかげだ
もしアイツが居なかったら
きっと俺達は毎日喧嘩して、修学旅行だって瀬那と二人旅という最悪なシチュエーションだったに違いない
アイツが、居たから…
「所詮、そんなの叶わない願いだ。」