七転び…八起き?
『嵐蝶』…?
聞いたことが無いが、名前からして普通の奴の名前じゃない
おそらく、族がらみだ
「知らねぇな。」
「わかった。けどな、もしお前らが嘘なんかついとったら…。」
リーダーみたいな奴が、日向さんの額に人差し指を差す
「この綺麗な肌に、風穴開くことになるで?」
ニヤリ、と完璧脅し成功!みたいな感じで余裕綽々のヤクザ様
そんなヤクザに、日向さんもフッと笑って
「じゃあ、そうなったらあんたの目玉も潰れてるんだろうな?」
そう言って
二本の指をやくざの目ギリギリに指した
…日向さん!?
何やくざに本気で喧嘩売ってんの!?
空気が凍りつく中、チッとやくざは舌打ちを吐いて離れる
「ガキが…調子のってんなや。オイ、退くで。」
最後までこっちを睨みながら
やくざはこの場から去っていった
「ハァ…怖かったぁ。」
「日向、お前何喧嘩ごしになってんだよ?」