七転び…八起き?
隣の席に座っていた雪乃が、耳を塞ぎながら嫌そうに言った。
「いや叫ぶしかないだろこれ!何ここ!?何で空の上!?どうなってんの!?」
ついに人は空を飛べるようになったのか
そしてその栄えある第1号が私とは…
最近悪夢ばっか視てたからな…神様のご褒美だ、この夢
「落ち着いてよ祐希。他のお客さんに迷惑だよ。」
「他!?」
私は辺りを見回す。
周りには、私の煩さに顔をしかめるお客さん達。
漸く、ここが飛行機の中だと気付いた。