七転び…八起き?
霧也の声に、俺はようやく我に帰る
「あ?」
「いや…何かすげぇ複雑そうな顔してたから…。」
複雑そうって…どんな顔だよ
「いや別に…あの集中力を学業で活かせる方法はないか考えてただけだ。」
「うわ、まるでアイツ等の保護者だな。」
「賢すぎて頭脳だけオッサン化してんじゃない?」
ヤベェ…最後の霧也の言葉が一番傷ついたぜ
まぁ確かに、こんなん考えてるって…母親じゃあるまいし…
いや…前の俺なら、こんなこと考えもしなかっただろうな
『アイツ』に…会うまでは…
「ちょっとええか?」