七転び…八起き?
聞き覚えのない声に俺達は視線を向ける
瞬間、思考が停止したのは言うまでもない
声の主は…何故か派手なシャツを着こなし
更に言うなら、捲った袖から入れ墨が見えている
ヤクザ…?
俺達はチラリと視線を合わした
「そう身構えんなや。聞きたいことあるだけやんけ。」
「お前ら、『嵐蝶』んとこのか?」
「嵐蝶…?」
俺達は首を傾げた
名前からして、族に間違いないだろう
ということは、梅田や霧也を筆頭に疑われてる訳だ
何ともご迷惑な外見だな
「その様子やとハズレか。」
「あぁ…。俺達はそんな族知らねぇ。」