七転び…八起き?







「…おせぇ。」


腕時計を見ながら、日向は何度目かわからないため息を吐く


約束の時間はとっくの昔に過ぎている



祐菜は何気抜けているところがあるけど、寝坊にしては遅すぎる気がする



しかも生憎と携帯を忘れてしまい、万事休すだ


駅の時計に凭れながら、日向は目を瞑った



楽しそうに笑っている祐菜の顔が浮かぶ



早く



早く、会いたい



「日向っっ!!」







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