七転び…八起き?
日向は驚きのあまり目を開けた
聞こえてきた声は、祐菜のものじゃない
「蓮…?」
何故か目の前には
汗だくで息を切らした…蓮の姿
「何でお前がここに…。」
「落ち着いて聞いてくれ、日向。祐菜が…祐菜が、強盗に刺されて
…死んだ。」
え?
一瞬思考が停止した
「さっき、祐菜の携帯で親御さんから連絡があったんだ。
…間違いない。」
そう言った蓮の顔は今にも泣きそうで
日向は、呆然としながら何も言わなかった