七転び…八起き?
「それから日向は親の反対を押しきって、関西の大学を受けて、家を出た。
日向にとっては…祐菜との思い出が溢れたあの町で生きるのが辛くなったんだと思う。」
蓮さんは悲しそうに笑った
日向さんの過去
そんなことが、あったなんて…
「今日と祐菜の時と…状況が似てるだろ?だからきっと、日向は重ねてしまったんだと思う。」
「…そんなことがあったなら、日向さんも、辛いよね…。」
雪乃も悲しそうに俯いた
日向さん、だからあんなにキツく言ったんだ
全部、私の為に…
「それに、祐希ちゃんと祐菜が似てるってこともあるかな?」