七転び…八起き?



これは私の問題だ


『舞姫』としての…解明しなきゃいけない問題


日向さんには関係ない


「お前チビなだけじゃなくて脳みそも空っぽなのかよ?」


「何で貶されてんの!?今貶すところ!?シリアスな場面じゃないの!?」


え、シリアスな筈ですよね?


人を貶すポイントではない筈ですよね!?


「お前が多少腕に自信があるのは分かってる。けど、お前一人で敵う相手じゃねぇよ。

だから…仕方ねぇから俺も付いてってやる。」


「!…日向さん。」


遠回しに言ってるけど



日向さんが私のことを心配してくれているって…すぐに分かった



「早くしろ。本当に置いてくぞ。」


「…ありがとう!」


パチン、とヘルメットのベルトが絞まる


私がバイクに飛び乗った瞬間



風のように走り出した
















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