社長の旦那と恋知らずの妻(わたし)



そんなカップルが羨ましいというかあれが一般的だと思うといいなと思ってしまう。


今から結婚します!って幸せ感があって。





「乗らないのか?」

「え、あ、乗ります」





私は急いで助手席に乗り込みもたつきながらシートベルトを閉めると、本日何回目か分からない拓斗さんの溜め息がまたもや横から聞こえてきた。


溜め息ってよくないからするんだよね…


私の所為か。





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―――――

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「このマンションだ」

「高いですね」

「この辺りじゃ小さい方だと思うが」





2階建て1軒家で育ってきた私にとっては怖いくらい高く感じる。


車はそのまま地下に進む。


へぇ〜、駐車場は地下にあるんだ。



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