社長の旦那と恋知らずの妻(わたし)



「もしかして三浦と林?」

「えっ」

「そういうあんたは嘉山!」





店内に入り同窓会会場である大きな座敷の個室に向かっていた時に、クラスメートだった男の子に遭遇した。





「もう始まってる?」

「おー、始まってる」





―――ガラッ―





「おーい、次は林青葉と三浦優子が来たぞ!」





嘉山くんは障子を開けそう叫ぶと、バッと視線が私と青葉に向けられた。


わぁ、懐かしい…!





「こっち来なよ〜」

「青葉も優子もおいで」





そう言って手招きしてきたのはよく仲良くしてたグループの子達で。





「呼ばれたし行こっか」

「うん」





私は青葉の後をついて歩く。



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