社長の旦那と恋知らずの妻(わたし)
「こんにちは。優子が聞ける状態じゃないので優子の代わりに内容聞いてもいいですか?はい。友達の。同窓会で」
拓斗さん大丈夫なのかな…
串田さんが伝えてくれたから拓斗さんは自分でかけれない程の容態?
どんどん私の頭の中で変なように膨らむ。
「なぁ、どうしたんだよ」
心配そうに鈴木君が私の肩に手をおいた。
「鈴木君…」
「どうしたんだよ?」
「た、くとさんが…」
「拓斗?」
鈴木君はキョトンとした表情になる。
キョトンとなるのは当然の事。
拓斗さんの事を知らないんだから当然だろう。
「優子」
串田さんとの通話が終わったのか、青葉が私に携帯を差し出した。