社長の旦那と恋知らずの妻(わたし)
「起こしてしまったらすみません。勝手に入った事も」
存在感がとてもあるドンッと部屋中央に大きめのベッドがありそこに近付く。
この大きなサイズのベッドをなんて呼ぶんだっけ?
ダブルベッドじゃなくて…
「身体の調子が気になって来てしまいました」
伺うように少し顔を出してる拓斗さんの顔をチラッと見れば、真っ赤な顔で苦しそうにハァハァと呼吸してる拓斗さんがいて。
「た、くとさん!大丈夫ですか?」
拓斗さんの名前を呼びながら少し強めに拓斗さんの肩を揺らす。
どうしよう…
こんなにもひどいなんて知らなかった。
もっと早く戸惑う事もなく拓斗さんの部屋に入ってれば、こんな状態になる前になにか出来たかもしれないのに。