社長の旦那と恋知らずの妻(わたし)
助けてもらった=何かがあったから誰かに助けてもらったになるわけで。
拓斗さんがそう思うのは当たり前だろうけど、聞く事だけを考えていた私は何があったかなんて聞かれる事を考えてなくドキリとする。
これは完全に私の発した言葉のチョイスミスだ。
‘助けてもらった’なんて言葉を言わなければ良かった。
「それはですね。そのちか、じゃなくて、そう!青葉がです」
「青葉?」
「青葉と言うは私の凄く仲良しな友達で」
ごめん、青葉!
少し青葉の名前使わしてもらうね。
「その友達がどうしたんだ?」
「青葉が電車でお尻を撫でま、じゃなくて痴漢にあって助けてもらったらしいんです」
これで拓斗さんを完全に誤魔化せたかな…?