社長の旦那と恋知らずの妻(わたし)
青葉っていうは私の友達、いや、友達じゃなく親友。
青葉の事はすごく大好きで信頼して、今までよく拓斗さんの事を相談というか状況を伝えてた家族意外唯一の存在。
っていうか…
「有り得ない」
携帯画面に向かって呟く。
そりゃ、ファーストキスはさっきしちゃうのかなってさっき思ったけどさ。
拓斗さんと目線が同じ高さになった時にね。
ドラマとか漫画で有りがちな新婚夫婦のいってらっしゃいのチューをするのかと思って…
本当に恥ずかしい勘違い。
あの時目を瞑らなくて良かったと思う。
もし、瞑ってたら拓斗さんに何言われたか。
寝て忘れようかなと毛布に手を伸ばす。
この高そうなベッドもそうだけど、この毛布も高そうでふっかふかなんだ。