社長の旦那と恋知らずの妻(わたし)
なんて思っているのに私の心はずっとモヤモヤしたままで、もしかして私は拓斗さんと離婚するのが本当は嫌なのかな?と思うほど。
そうじゃなくても、拓斗さんは美人な元カノさんと再婚するのが嫌?
分からない。
自分の気持ちがよく分からなくて…
―――ガチャ―
少し絶ってから扉が開き拓斗さんもリビングに入ってきた。
「優子、出前寿司で良かったか?」
お寿司を出前なんてリッチな感じ。
私の中ではなんだかお寿司を出前するのは特別な日に頼むってイメージが強い。
他だったらお客様がきたとか。
あ、それも特別な日か。
「駄目だったか?」
「いえ、駄目じゃないです。私はお寿司大好きですから嬉しいです!」