社長の旦那と恋知らずの妻(わたし)



「すみません」

「いや、いい」





それから出前のお寿司が届き、玄関に取りに行こうとしたら拓斗さんに何故か止められてしまった。


俺が行くって言われた時はちょっとビックリしてしまったし、どうせなら代金くらいは私に払わせてもらえたら良かったのに。





「わぁ」





拓斗さんが持ってきてくれたお寿司は、見た目からして高いお寿司だと分かる。


容器もプラスチックじゃなくて、ちゃんとした容器に入っているし、お寿司の種類だって明らか高い値段がするお寿司ばかり入っていて。


私が普段食べてきたお寿司とは大違い。





「優子はこっち」





拓斗さんが自分の前に置いたのと私の前に置いてくれたお寿司は。


あれ、拓斗さんのと中身は同じ…?



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