社長の旦那と恋知らずの妻(わたし)
それでも、こんなに今はラブラブだから安心して!なんて幸せそうに惚気る事は出来ないけれど…
「あのね、私は案外楽しくやってるからそんなに心配しなくて大丈夫だよ?」
そう言える事は出来る。
近いうちに実家に出戻る可能性があるとしても、今はこれ以上私の事で心配をかけたくない。
「はいはい。優子を見てれば分かってる」
そんな会話をしている内に目的地である近くのスーパーに到着し、私も買い物したいから別々にカートを持つ。
「三つ葉はある?」
お母さんがいつも作ってくれる親子丼には必ず三つ葉が入っている。
だから他の具材が家に揃っていても拘りで三つ葉がなければ、作ってくれないくらい三浦家では三つ葉は重要な役目をしてる。