社長の旦那と恋知らずの妻(わたし)



拓斗さんの感想を早く聞きたい。


いつ頃に拓斗さんは帰ってくるのかな?


一緒に食べたいもんね…


緊張感しながらもウキウキしつつ火を消した。





――――――――

―――――

――





だらしないと思いながらテーブルに頬をつける。


――もう時間は21時過ぎ。


拓斗さんの帰宅を待ってるけど21時過ぎるとグゥーッとお腹が鳴りやまない。





「お腹すいた…」





そんな私の呟きだけが広いリビングに響く。


カーテンの小さな隙間から眩しいってくらい見えていた夕日も今となっては真っ暗で何も見えない。





「まだかなぁ」





もう食べちゃおうかな。


いやいやいや、拓斗さんを待ってなきゃ。



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