社長の旦那と恋知らずの妻(わたし)



「どんな思考でそんな勘違いになるんだ」

「もしかして日本って一夫多妻OKな国だったんですか?知らなかったです。いつからそうなったんですか?もしかしてずっと前からですか??」

「違うに決まってるだろ!」





声を荒げた拓斗さんは眉間に皺を寄せた。


あ。


今まで気付かなかったけど拓斗さんの髪がすごく乱れてる。


いつもはきっちり整えられていたはずなのに…


そんな自身の髪に気付いているのか苛つくように拓斗さんは片手で髪を掻き上げた。





「優子は何を知ってる?」

「初瀬さんの事ですか」





あぁと呟く拓斗さん。





「初瀬さんは元カノさんで」

「あぁ」

「そんでもって私と離婚したくて仕方ないくらい拓斗さんが好きな人です!」



< 389 / 635 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop