社長の旦那と恋知らずの妻(わたし)



『成功したかしら?』

「私的にはしました。そうなったのもお義母さんの説明のお蔭です。ありがとうございました」

『そうなの!?良かったわ。やっぱり娘はいいわぁ〜こんな風に料理について話せるなんて』





拓斗さんは男の2人兄弟。





『それで拓斗は何て?』

「……」

『優子さん?』





何て答えればいいのか分からず黙っていると…





『拓斗は居るかしら?』

「はい」

『拓斗に変わってもらえる?』





受話器を置き、拓斗さんを呼ぶ。




「拓斗さん」

「何だ?」

「拓斗さんのお母さんからで拓斗さんにかわってと言われました」





はい、と拓斗さんに受話器を託した私はリビングを出て部屋に向かった。



< 39 / 635 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop