社長の旦那と恋知らずの妻(わたし)



「出てもいい…?」

「いや、違う。ダーリンがそんなはずは」

「出るからね」





会話が成り立ってないからきっと青葉は私の言った事を聞いてない。


だったら少しくらいは大丈夫なはず!と携帯を開くと待ち受けには拓斗さんの名前が。


え、拓斗さんから?


拓斗さんから電話だなんて嬉しいなぁ。





「えへへ」





だらしなくも頬を緩めながらボタンを押した。





「もしもし」

『今、何処にいる?』

「オープンカフェにいます」





今は開店記念で安いんだよね…


更に青葉がクーポンもってたからかなり激安。





『誰とだ?』

「青葉です」

『そうか。なら用件だけ伝えるぞ。明日から一泊二日で旅行に行く』



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