社長の旦那と恋知らずの妻(わたし)
あれから青葉に連れられやって来たのは、男の人が入店を躊躇うような派手な下着屋さんで。
青葉の言葉にまさかとは思ったけど本当に私の下着を買いに行くなんて思ってもなかった。
「この子に似合う下着で!」
ドンッと青葉に背中を押され下着屋さんの店員さんの前に出た私が、すみませんと後退りする前に店員さんの視線が私の頭から足のつま先までゆっくり移動する。
「店長〜!」
何を思ったのかその店員さんはそう叫んだ。
どうしよう。
こんな大事になるくらいなら新婚旅行の事を言わなければ良かったし、見栄はってセクシー下着持ってると言えば良かった。
「安藤さんどうしたの?」
「このお客様に似合う下着で男受けがよく盛れるやつって…」