社長の旦那と恋知らずの妻(わたし)



ファーストキス…


拓斗さんとこの私がチュー。





「うわぁ」





想像だけでもドキドキ。


キスってどんな味なのかな?とか歯磨きをいつもより丁寧にした方がいいの?とか考える事もいっぱい出てきちゃう。





「優子。ねぇ、優子ってば!」

「えっ、あ、ごめん」

「ニヤニヤして何考えてた?」

「考えて、ないよ」





ふうんとニヤリとした笑みで青葉は肘で私を突く。





「とにかくここから出よう!なんだか恥ずかしくなってきたから」





私は青葉の腕を掴んで逃げるように下着屋さんの外に出た。


そして、外に出てから気付く。


折角店長さんまで来て下着を選んでもらったのに買わずに出てきてしまった事に。



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