社長の旦那と恋知らずの妻(わたし)



あ、あった。


他に拓斗さんの眠気を飛ばせる方法が。





「話します!拓斗さんの眠気が飛んでくように、到着するまでずっと話せます」





誰かと喋っていれば、眠気が飛んでいき尚且ついっぱい喋れて楽しいというメリット付きだ。


ってメリットなのは私だけかな…





「大丈夫だ」

「えっ?」

「優子に心配されなくても眠気はないからな」





そっか、そっか、そっか。





「だが、何か優子が話してくれるならそれもそれで楽しく運転出来そうだな」





フッと目を微かに細めた拓斗さん。


それは太陽が眩しいからしたのか、笑ってくれたのかは分からないけど…


拓斗さんと沢山話せるというそんな事実に私は嬉しくなった。



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