社長の旦那と恋知らずの妻(わたし)
「それは凄いな」
「結局は教頭先生は左遷になって。あっ、相手の先生って言うのは1年生の先生で…」
あの教頭先生は今何をしてるんだろうか。
拓斗さんの妻になってから私は教頭先生がもっと嫌いになった。
不倫なんて私なら絶対に出来ない。
拓斗さんが居るにも関わらず他の男の人を好きになるなんて事絶対にないもん。
「拓斗さんはしますか?」
「不倫か…」
拓斗さんはしないよね?
そう信じながら横目で拓斗さんを見る。
「分からない」
「えっ」
それって不倫願望があるって事…?
「冗談だ」
「そんな冗談嫌いです!」
「すまない。優子が俺からはなれていかない限りは目移りしない」