社長の旦那と恋知らずの妻(わたし)



拓斗さんの浴衣姿を早く撮りたい。


拓斗さんが浴衣着ると絶対に似合うっていうか、多分拓斗さんに似合わない服はこの世に存在しない。


例えば頭にタオルを巻いてても全然だらしない感じはしなさそうだし、よれよれジャージだって素敵に着こなしちゃう。


おじさんみたいに新聞片手にくわえ煙草でもきっと素敵なんだろうな…





「まず入るか。大浴場がわりとあいてる内に入った方がリラックス出来るだろ?部屋のもいいが大浴場の方がいいぞ」





大浴場かぁ…





「優子は?」

「じゃあ、私も行きます。楽しみですね」





色んなお風呂があるみたいだから制覇したいし、お肌をつるつるのすべすべにしたい。


拓斗さんにちょっと待ってもらって私は鞄を開けて持ってく物の準備をしだした。



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