社長の旦那と恋知らずの妻(わたし)
このまま寝ちゃいたいくらいだけど寝ちゃ駄目。
だけどこの体勢でいたら絶対に寝ちゃいそうで…
「そうだ…!」
汗を流す為にもシャワーを浴びよう。
シャワーなら時間かからないし拓斗さんが戻ってくるまでには浴衣に着替えてお茶の用意も出来るはず。
よし!
ポーチと浴衣を手に持ちお風呂に向かった。
「ふんふんふん」
備え付けられていたのは高そうなシャンプー。
さすが高級旅館。
私が拓斗さんと結婚する前に家族でたまに行っていた健康ランドに、備え付けられていたシャンプーを使うと髪がギシギシしちゃうくらい悪いシャンプーだった。
だけどここのシャンプーはリンスをしてないのに、リンスをした後のような仕上がり。