社長の旦那と恋知らずの妻(わたし)
高そうなシャンプー等に大満足した私はほくほくとドライヤーで髪を軽く乾かし、自分の髪から香る匂いにうっとりした後。
「こうかな?」
浴衣姿を全身鏡で入念にチェックしていた。
やっぱりこういう浴衣を着ると温泉旅館に来てるんだって実感する!
それにもうすぐで拓斗さんの浴衣を見れちゃうし〜
あとどれくらいで拓斗さん帰ってくるかな?
近くの時計に視線を移す。
「一時間弱」
拓斗さんと別れてそれくらいかな…
早く拓斗さんに会いたいよ。
「あっ」
新婚旅行らしく男湯の暖簾前で待っていようかな。
それいい!
そうと決まれば拓斗さんが出てきちゃう前に向かわないと。