社長の旦那と恋知らずの妻(わたし)
「どうだ、痛みはひいたか?」
「はい」
ベッドの上で足を伸ばした私の足をマッサージをしてくれた拓斗さん。
あ〜、痛かった…
「もう羽交い締めはやめて下さいね?」
拓斗さんにくっついてもらえたのは嬉しいけど、羽交い締めはちょっと困る。
寝てる間に攣ったらと考えると恐ろしい。
きっとすっごい声を上げちゃいそう。
「すまない」
「もう大丈夫ですから」
「すまない」
大丈夫って言ってるのに。
そうだ…!
ある事を思い付き口を開く。
「本音教えてくれたら許しますよ?」
「……」
「なーんて嘘です」
エヘヘ、と笑いながらお布団に潜る。