社長の旦那と恋知らずの妻(わたし)



恋も拓斗さんが教えてくれて、愛も拓斗さんが私に教えてくれた。


本当に全て拓斗さんと出会えたから知れた事。





「優子」

「はい」

「お前は襲われたいのか?」





襲う…?






「優子が積極的だとは知らなかった」





違います!


口を大きくパクパクさせてると拓斗さんはくるりと身体ごと振り返った。





「いいのか?」





大きな大きな掌が私の頬を包み込む。





「あの…」

「あぁ、優子は…。全てを曝け出し託してくれれば俺は優子をありのままに愛すだけだから何もしなくていい」





――ドキッ。





「優子…」





私の顔に近付く拓斗さんの顔。



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