社長の旦那と恋知らずの妻(わたし)
二度目のキスはさっきのファーストキスと違うものだった。
余韻を慕ってる内に拓斗さんの唇がはなれていくのを感じ、いつ瞼を上げればいいのか悩む。
どうすればいいんだろうか?
そーっと細目を開いてみれば、妖艶という言葉がピッタリな拓斗さんが私をジーッと見つめてた。
「せ…ッ」
何を思ったのか分からない。
「セカンドキス…」
そんな言葉が口から零れ落ち、あっと思った時は既に手遅れ状態で、目を大きく見開いた拓斗さんが両目にうつる。
「本当か?」
「あの…」
「それは本当なのか?」
恥ずかしくてでも嘘じゃないから小さく頷く私。
拓斗さん、ガッカリしたりしない?