社長の旦那と恋知らずの妻(わたし)



「ありがとう。優子は初めてを俺にくれただろ?」





ガッカリされちゃうかも…


なんていう予想とは大きく外れ‘ありがとう’という言葉が私に返ってきた。





「俺で良かったのか?」





良かったも何も…





「私は拓斗さんとしかしたくないですから」

「……」

「だから、あの…!初恋もファーストキスの相手も拓斗さんであって本当に嬉しかったです。えへへ、本当ですよ」





そう言った私をグッと拓斗さんは引き寄せて、勢いあまって拓斗さんの胸に顔面を思いっきりぶつけてしまう私。





「優子は可愛すぎだ」

「えっ?」

「身体を攣らせないように気をつけるからいいだろう?こうしてても」

「え、あ、お願いします…?」



< 497 / 635 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop