社長の旦那と恋知らずの妻(わたし)
「いいか?デリバリーを頼んでもいいしハウスキーパーを頼んだって俺はいいと思う。優子と結婚する前に頼んでたハウスキーパーは信頼がある」
「え」
「優子が火傷を負うくらいなら俺は無理矢理にでもそうさせたいくらいだ。まあ、実際問題は優子の気持ち次第になるから勝手には決めないが、先にそんな方法もある事を伝えておく」
拓斗さんは私が駄目だからではなくて、私の事が心配だから拓斗さんはああ言ったの?
いや、もしかしなくても駄目駄目も含まれてるかもしれないけど…
「拓斗さん」
「あぁ」
「私、拓斗さんに我が儘言っていいですか?」
けど、やっぱり…
「私は自分で料理をしたいです。出来る限りはちゃんと拓斗さんに作りたいって思うんです」