社長の旦那と恋知らずの妻(わたし)
向かった先はただ一つ。
拓斗さんが腰かけてるベッドへ。
「拓斗さん…。ちょっと失礼しますね?」
拓斗さんの返事を聞くよりも先に私は片手を動かした。
そんな突然した私の行動に拓斗さんは驚いたのか目を見開く。
「優子」
「はい」
「何をしているんだ?」
いや、何って言われても…
「スキンシップですよ」
そう答えるしか出来ない。
失礼しますね?と言って私がしたのは拓斗さんの肩を触るというボディータッチ。
「これがか?」
「え、違うんですか?かなりのスキンシップだと私は思うんですけど…。調べたらボディータッチとスキンシップは紙一重であんまりかわらないって書いてあって」