社長の旦那と恋知らずの妻(わたし)
今まではそういう関係というか、身体の行為自体が偏見的に思えたりしたけど今の私は違う。
「なんて言ったらいいのか分からないけど」
そんな気持ちを伝えたいけど恥ずかしさもあり中々まとめられない。
そんな私に気付いたのか、拓斗さんはゆっくり両手を広げた。
「優子」
「はい」
思わず拓斗さんの肩に置いてる手をはなす。
「おいで」
この状態と体勢を少し考えれば拓斗さんが言う‘おいで’は一つ。
「決心したんだろう?」
「あ…」
「それなら、おいで」
今まで以上にドキドキしながら拓斗さんの両手の中へと一歩近づけば、拓斗さんの匂いが私の身体をぶわーっと駆け巡る。